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お前はもう説妙談玄総掠虚

あたたかい日つづくです。 ちかごろは杖なしで歩けるシーズンなんだな、快適かいてき ( ̄▽ ̄)v
どう快適なのかといいますと、お外で立ったまんまポッケから何か取りだすなりナンなりするときなどイチイチもたもた杖さばく手間が不要で、スパッと華麗に、しなやかに、よどみなくスイコラすいこら、あたかも世間さまから匠とか達人とか呼ばれてるジャンル系の人が躯に馴染みまくった夢想自在な所作するかのごとく…
…は大風呂敷トークとして、ふつーのオッサンがふつーに動くとおり動作処理できる。 うれしいぞな。
ちいさな倖せ大きな滿足って、つまりこれだ。 オホホ。

やれやれ。
こんかいエントリつかまつりますのは乙川優三郎作品ご紹介レビュです。 この作家については經歴ほか、あらまし以前に紹介もうし上げてたので、こまごました詳細なナニを省きまして作品いくつか、ふれてみたい。 では以下↓

 霧の橋
デビュー年で時代小説大賞を獲った長編です。 かなり激しい流轉あゆんできた苦勞人が、ついに手にすることのできた至寶つまり最愛の妻との平穏そして自身に価値みいだした生きかたとを命懸けで死守する、しずかで地道に地味め、だけれども熱くって骨太ハードな作品なり。
エントリ末で後述しますが著者の髄いわゆる眞骨頂いかんなく、あますところなく發揮されてます。

 喜知次
小藩の派閥、暗闘に青春の屈託と恋愛からめた時代小説典型作の一つ。 かんたんにいえば山本周五郎と藤沢周平とを足して二で割った上にプラスアルファ追加してみたような、この作者の特徴的風味でてる感じ、するんだな。 そういってしまうと、かんたんで表層的すぎるけど ( ̄▽ ̄; 

 椿山
さいしょの短編集だそうです。 表題作は中編になってて喜知次と似通った(ていうか、ほぼ共通な)素材あつかった作品であり、ことなるのは主人公の身分や性向くらい、とはいえど身分と性格ちがうゆえに展開また赴きは別であります。 そして冒頭の短編は むこうだんばら亭 の主人公わかかりし日を描いた作品でして、だんばら亭さきに読んでた私には表題作より、こちらのが面白く感じた。
(ありゃー、まだ途中じゃん↓つづき)
(つづき)
 屋烏
つづいて短編集なり。 この表題作たいへん美しく味わい深くて、わすれられない名品なのだ。 さいきん短編の時代小説よく映像化されてますが屋烏それにはウッテツケ作品だと思うです。
ほか 病葉 も心に、じーん、と來ますし卷末の中編ちかい作 穴惑い にも感銘うけるし。 もし一番さいしょに乙川作品の本を購入するならタノは、この本いち押し☆

 蔓の端々
喜知次や椿山と共通する素材ですが不条理の理不盡さイヤ況しに倍増した風景えがく長編です。
よくぞ、これだけ災難に翻弄されて誰も彼も、まこと氣の毒ていうか、なんというのか。 しかし本作の主人公って命じられるまま劔ふるっているようで流れに抵抗せず懐疑すくなく、あんまり主體性もってない印象かも。 まー、たしかに作中みたいな状況下で自己を徹そう貫こうとしてたりなんかすれば、ひとたまりもなく消されちゃうだろうし、そもそも武家だもんね。

 五年の梅
短編集です。 表題のは中編サイズで、これも屋烏どうよう映像化に好適な美しい作品なのだ。
ラストシーン泣けるぞ。 これと屋烏と二作ともに長編かきあらためたものを、よんでみたい。
ほか  小田原鰹 それと 蟹 もハートが きゅーん と、いたします。 もし一番さいしょに乙川作品の本を購入するのならタノは、この本もイチ押し☆ …って、いったいドッチがイチ押しなのさ。
( ̄▽ ̄;
ところで、いいわすれるとこだったけど表題作は山本周五郎賞を受けてます。

 生きる
これも短編集。 すなおに生きてくということが、むつかしい。 そういうのを描く作品おおくあるけれど冒頭作の主人公が置かれた逆境は、そんなレベルすら凌駕してます。 その主人公が、はかり知れない難儀に苦惱しぬき、やがては一定の境地に達して自己を取りもどす、ていうか、あらたな自己を獲得する。 直木賞を受けたそうですが賞とかナンとか、そういうアレを作品のほうでも凌駕して超越してる感じ。 ほか二つの収録作も、なみなみならぬ味わいです。

 武家用心集
やはり短編集なり。 タイトルどおり武家ものばかり収めてまして市井もの入ってないですが、いかにも乙川作品らしい不条理と一途と切なさの同居した作品群であります。 わたしは しずれの音 これ地味なんだけれどチョー氣にいっておる次第。 むねが キューン ぞよ ( ̄ω ̄)

 むこうだんばら亭
椿山に収録の短編 ゆすらうめ の後日譚でして、こちらはオムニバス形式の長編。 乙川作品てのは哀しくて暗くて、おおくが地味で、そういうの苦手な人であれば本作とうてい、よめません。 しかしながら読後感すばらしいものが、これにはある。 だんばら亭しらずに先の短編だけよんでるならばイヤーンな印象あるでしょうが、これよめばスッキリしまっせ、たぶん。

 さざなみ情話
水上で命ぎりぎりに活計を得てる人のシビアでハードコアな生きざまを描く長編です。
かなり乙川作品らしさ持った本なので、すきな人もファンであっても、つかれるかな。 大すき、ファンです、ていう人は買って間違いナッシングですが。

 露の玉垣
買ったし読んだのに、いま捜すと手許にありません。 どこいったー、おーい ( ̄▽ ̄;
なので詳細レビュできかねまして。 たしか、めずらしく實在の人物らを題材にしたオムニバス形式の長編だった、はず。 おもしろかった、はず。 なんだそれ。

はじめてよんだ 夜の小紋 も短編集でした。 短編、長編ともに名手といって過言じゃない。
乙川優三郎かくものは先述の通り、どれもが哀しく暗く、おおくは地味です。 地味だといえないものでは藩内の抗争えがいた作品あるけど、やっぱり哀しく暗いです。 哀しく暗くない作品には(そんなの稀有だが)武家用心集に所収の 田倉田半右衛門 あるけど、やっぱり地味だし。
とはいいつつ人が自分らしく生きる、生きようとする、その機微を精密に凝縮して文字の上に具象化する作家としてはタノ個人的に古今無雙の小説家ではないかと思うです。 哀しく暗い、つっても枯れてないハートの熱さ感じさせるし、とても情こまやか、なのだ。 なにより女性の登場人物がですな、キャラ立ってます。 時代小説には、とくに男性作家のかいたものの中には女性を性愛の對象としてしか描いてないもの、めずらしくない。 でも、ああいうクチきいて動きまわるダッチワイフみたいな女性なんかタノの知るかぎり地球上に存在しません。 そのてん乙川作品に登場する女性は違ってて生々しい感性そなえてるし。
ただし、そういう濃度たかい筆癖ゆえに、おのづから寡作みたいな氣配ですが。
ちなみにイチ時期わたし山本一力の作品このんでましたが乙川作品には彼にみられる、はったり、見栄、メンツ、沽券etcを重んじて人が人を試すためだけに試す、そういう場面なくて、それらと眞逆な、たとえば条件に左右されていない心やコトバや行動であったり人と人とが分かちあうモノづくりであったり、を尊重してるように感じる。 それこそが乙川優三郎の髄であり眞骨頂であり作品の功だと思えます。
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    まあ…あれですな
    皮膚呼吸って奴?
    ハハハ( ̄▽ ̄)v

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